持続可能な世界のために:フランスの場合

今回はHALM本社のコラムをご紹介します。
2021年7月に使い捨てプラスチック製食品容器の市場流通が禁止されたEU。今年4月からは日本でも「プラスチック資源循環促進法」が施行され、プラスチックゴミへの考え方も変わっていきそうです。フランスの現状を知ることで、私たちも参考にできることがあるかもしれません!
(当記事は2020年4月の記事を翻訳したものです。)

ハルム使用イメージ

プラスチックストロー禁止?代替品を選びましょう!

フランスだけでも、毎日880万本のプラスチック製ストローが使用され捨てられており、フランスの海岸で最も多く収集されているものの1つです。1本1本はとても小さなストローですが、リサイクルは非常に難しく、地球に対してのその影響は壊滅的です。

プラスチックゴミの処理について、フランスはどのような立場をとっているのでしょうか。

毎年、8万トンもの膨大な量のプラスチックごみが環境中に放出されています。2016年時点で、フランスはプラスチック廃棄物の26.2%しかリサイクルしておらず、欧州平均の40.8%を大きく下回っていました。

また、すべてのプラスチックがリサイクルできるわけではありません。プラスチック廃棄物の多くは焼却してエネルギー源として利用されます。これはエネルギー回収と呼ばれ、フランスでは広く利用されています。その他は埋め立てられ、残り(約4分の1)がリサイクル(再利用)できるように処理・回収されます。

つまり、フランスはリサイクルに関して遅れているのです。このままでは、海にゴミがたまり、海を汚してしまいます。

ウミガメイメージ

私たちの行動が重要です

私たちの行動はすべて、それがポジティブであれネガティブであれ、物事を何らかの形で変えていきます。であるなら地球を守るために、環境を守るための行動を選んでいきたいものです。

使い捨てのプラスチック製品を諦め、代替品を使うべきか。分別とリサイクルにもっと注意を払うか、プラスチック廃棄物に対する取り組みを支持するか。なぜなら、私たちの環境は、私たちが守らなければならないからです。

私たち全員が「Zero Waste」を支持することで、私たちの世代だけでなく、未来の世代のために、地球と生き物がより環境にやさしく、より持続可能な環境で暮らせるようになるのです。共に立ち上がり、共に戦いましょう!

There is no planetB

フランスにおけるストローの状況

プラスチックストローの廃止は、みんなの課題です。海を汚し、海洋生物を脅かすこれらの物体に終止符を打つため、EUではプラスチックストローを含む使い捨てプラスチック製品を2021年から禁止しています。

それはシンプルですが、環境保全に効果的な方法です。

プラスチック製のストローは、ほとんどが紙製、竹製、シリコン製、ステンレス製のストローに置き換わっています。他にも、食べられるストロー(ペースト、アボカドの種、砂糖、氷などから作られる)や、ストローから作られたストローもあります。例えば、紙のストローは金属やガラスのストローに比べれば安価ですが、再利用できず、環境にはやさしくありません。したがって、これらの異なる選択肢の中から最適なものを選択する必要があります。

では、どの選択肢を優先すべきなのか。

ガラスストローイメージ

フランスではプラスチック製ストローは減っており、それに代わるさまざまな代替アイテムが登場しています。

どのように最適なソリューションを選べばいいのか、また、最も環境にやさしい選択肢は何なのか。スムージーやカクテル、ソフトドリンク、お気に入りのホットドリンクなど、あらゆるシーンで活躍するストロー。極めてシンプルなことです。

それは、ガラスのストローではないでしょうか?

ガラスは、他の選択肢に比べて多くの利点があります。プラスチックや化学物質を含まない、丈夫で透明な無味のガラスは、ストロー使用者にとって、圧倒的に環境にやさしい、最適な代替品といえます。子どもには危険なものに思えるかもしれませんが、一度使用してみると、なくてはならないものになるでしょう。 実際、ガラスのストローは非常に衝撃に強く、通常の飲料用グラスを使用できるお子さまなら、問題なく使用できるでしょう。
※ただし、お子さまが使用する際は必ず保護者の方の監視の下で行うことをおすすめします。

ハルム使用イメージ


先述の「プラスチック資源循環促進法」により、日本でもプラスチック製品の状況は変わっていきます。エコ素材でできたモノに置き換えたり、有料化したりすることで使う量を減らす、といった取り組みを求められるようになります。コンビニやテイクアウト時に配布される使い捨てのプラストローやプラスプーン、ホテルなどの宿泊施設でのアメニティの配布が制限されるでしょう。

ビニール袋がエコバック・マイバックに置き換わったように、プラスプーンはマイスプーン・マイカトラリーへ、プラストローはマイストローへ、変更してみてはいかがでしょうか?


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プラスチックストローからの切り替えをご検討の飲食店のみなさまはこちら(BtoB)